おいしい野沢菜って?
先日、弊店が熊本県のお取り寄せ番組で紹介された時の話です。
あるお客様が、紹介された10個詰め合わせのおやきを電話でご注文。
受けたスタッフ、それで終わるかと思いきや、まだ話の続きがありました。
お客様 「野沢菜っておいしいの? 食べたことないのよ」
スタッフ 「はい、おいしいと思いますが。」
お客様 「そちらでは、野沢菜漬けは売ってないの?」
スタッフ 「申し訳ございません。取り扱っておりません。」
お客様 「それじゃあ、どこへ電話すればいいのかしら?」
スタッフ 「漬物屋さんが一番いいんじゃないでしょうか?」
お客様 「どこがおいしいの?どこかおいしいところ教えてちょうだい。」
スタッフ 「え~と、自分では野沢菜は家で食べるだけなので、買ったことがないんです。申し訳ございませんが、お漬け物屋さんはよく知らないんです。」
お客様 「え~っ?そうなの?地元では買わないの??」
というやりとりで終わったらしいです。
その話を聞いて『そうよねぇ』と思った次第。
野沢菜もそうだし、リンゴもそう。
地元の人間にとっては買ってまで食べるものではない。自分で作らないまでも、漬物も果物も野菜も時期になればアチコチからお裾分けが届いて食べきれない。結果、捨てるようなことにもなりかねない。
産地では有り余って買うどころの話ではない食べ物も、他所では食べたくても手に入らない。
地産地消とか、フードマイレージとか、食べ物を巡る課題はたくさんあるけれど、ないところへ届ける手段があれば食料危機も少しは解決するのに・・・って、それが一番の課題よね。
今朝は、キャベツや白菜が値崩れで出荷調整というニュースもあって、いろいろ考えてしまいました。
「おやき」は信州のスローフードです。
「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/
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