美味しいもの

おやき

2009年02月10日 06:10


今年は春一番に咲く花「満作(まんさく)」がもう満開です。母曰く、去年より1ヶ月早いそうです。

            

       

「早く写真撮らないと散っちゃうよ」とせっつかれて撮りました。きょうあたりから散り始めそうです。
「満作」は春に他の花に先駆けて咲くので 「まず咲く花」ということでだんだんと 「まんさく」になっていったとか、花がたくさん付くことから「豊年満作」から命名されたとか、諸説あります。でも、こんなに早く咲いてしまうなんて、やっぱり今年の冬は異常です。雪がないのはありがたいことですが、雪を生業にしている方々には厳しい冬です。地球環境もどこまで破壊されていくのか、空恐ろしい気持ちにもなります。

ところで、きのうはリッツ・カールトン日本支社長の高野登氏の講演に行ってきました。 お店をバタバタと抜け出して行った甲斐がありました。「自分自身を常に棚卸しする習慣」「99度と100度の違い」「徳の発想」などなど、ひとつひとつが心に響く言葉。現場で身を持って体験されてきた言葉にはずっしりと重みがありました。

商工会議所で用意されたご自身の著書のすべてに自筆サインの他にも一言書き添えてくださったのだそうです。前日夜に到着されてお疲れの中の作業。おもてなしのサービスの真髄を見ました。

講演の中で「自分が今まで食べた中で美味しかったと言えるものをお隣の方に伝えてください」というゲーム?がありました。わたしのお隣の方はすかさず「忘れもしないです。小学校4年生の時、病気になって母が一生懸命作ってくれたチキンスープが一番わたしが美味しかったものです」と仰いました。

わたしは?というと、何にも出てこない。。。ほんとに何にも出てこない!

今まで美味しいものはた~くさん食べてきました。ノンベイだし、食いしん坊だし
でも、いざ一番美味しいもの、人に自慢できるほど美味しいものって???
何にもない。。。

これって何?

後で気付きました。美味しいものって、食べ物そのものではなくてスチュエーションが必ず存在するんですよね。大好きなあの人と一緒に食べから、とか、子どもが美味しいって喜んで食べたから覚えてる、とか、記念日にオシャレしてお出掛けした時に食べたご馳走とか。

わたしは一生懸命、肉とか魚とか果物とか野菜とか、頭の中で物を思い描いていたから、まったく出てこなかった 食の作り手としてちょっと反省です。

ただ美味しいものを作るだけでなく、お客様が食べる時のスチュエーションまで考えて食を捉えなくてはいけない。。。それが人が欲しいものを作る努力なのだと痛感しました。

そうそう、森田ご夫妻やぴあんさん、他ブロガーの方もいらっしゃっていたし、会場は400人からで溢れかえって熱気ムンムン。とっても貴重な1時間半でした


来る2月18日(水)より2月22日(日)までの5日間、
「信州おやき大集合!フェア」を、イトーヨーカドー長野店さん(地下食品売り場特設会場)にて開催いたします。



こちらも→おやき屋店主の日掛け帳ー番外編 http://blog.livedoor.jp/fukikko2/


「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/



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