会話のきっかけ
「ワインの勉強会」なるものに参加し始めて、かれこれ半年。
そのわりには全然ワインのいろはも判らず、「美味しい~」と言いながら毎回飲み干しておりますが
きのう7種のワインの中でピカイチだったのが、この「マコン・ヴィレ1989」でした。
ヴィレ村で醸造されるこのワインは、ぶどうを腐らせてから発酵させるいわゆる貴腐種系ワインなのですが、甘いワインではなく、キレの有る辛口ワイン。かなり入手困難なワインで、比べて飲んだ2005年でも貴重なのに、89年はさらにレアもの、らしいです。
サーブしていただくソムリエご自身の結婚式に間に合うように2ダース発注したのもの、船便の到着が遅れて結婚式には間に合わず、ず~っと熟成されていたワインだそうで、その話だけでも味覚に付加価値がついてます
でも、今朝はその話よりも、きのうのワイン会でうれしかったお話です。
そもそもこのワイン会は、主催されているソムリエの方からお誘いをいただいて半年前から参加させていただいていますが、いつも会のスタッフとおぼしき女性がいて、ず~っと気になっていました。
なぜ気になっていたかというと、いつもテキパキと会計やらワインサーブやらをしているソムリエなのですが、わたしには一回も笑顔を見せたことがなかったのです。
知り合いの方にはにこやかな笑顔で接しているのに、わたしとは一向に目を合わせてくれることもなくて『あまり好印象をもたれていないのかしら?』と、ワイン会に出席するたびにちょっとだけ残念な思いでいました。
それが、きのうワインをサーブしていただいている時に突然「お店の駐車場はどちらにあるんですか?」とにこやかに話しかけてきてくれて。
当然、わたしはドギマギしながら名刺の裏を見せて説明すると、「そうなんですか~。いつもそばを通るたびにお寄りしようと思いながら、駐車場がわからなくて」と言って、自分の名刺を取りに戻り・・・
彼女はバーテンダーでした。それもわたしがお気に入りのスタッフが女性だけのバー、のです
(彼女がお休みの時にばかりお邪魔して、すれ違いだったみたい)
それで一気に話が盛り上がり、先日行われたコンテストで入賞したことや、ご家族のこと、わたしのテレビを見たこと、などなど、堰を切ったように話してくれました。
そして彼女の話を聞きながら、わたしは「この次はぜひぜひゆっくり話をしたいですよね!」と言っていました。
彼女がなぜ気になっていたかと言えば、たぶん彼女と話をしたらおもしろいだろうなあと思っていたからなんです。
でも、きっかけが掴めなかった。。。
ほんのふとしたことで、人間ってとても近しい関係になれるもの。
きのうはほのぼのとした気持ちで会場を後にしました
「おやき」は信州のスローフードです。
「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/
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