一期一会

おやき

2009年12月26日 05:53


きのう、というかおとといから引きずっている思い。

おとといの朝、一番で男性がお店に来られて「黒ゴマのおやきを5個ください」とご注文くださいました。

うちのお店はパン屋さん方式で、朝6時から順を追って種類をお作りしているので、朝一番では3,4種類のおやきしか並んでいないのです。

スタッフが「黒ごまはまだ出来上がっていません」と伝えたところ、「できあがりまで何分かかりますか?」と聞かれ、厨房に確認して「20分かかります」と答えたそうです。

その方はお店のカードを出して「このカードに9時から営業、定番品目はこれと明記してあるのに、いざ来てみれば野菜ものしかない。それならそういうことをカードにも記載しておくべき。」とお怒りになり、「この店の代表はおやき協議会のリーダーだと随分騒がれているけど、いい加減なものだ。」と言ってお帰りになってしまわれたそうです。

ここまで「・・・そうです」と書いたのは、スタッフに後から聞いたからです。

その話の報告を受けたとき、わたしはスタッフを怒りました。なぜ、すぐにわたしを呼ばないのか、あなたが責任を取れるのか、と。

それから悶々とした日を過ごすことになったのですが、スタッフを怒ってからすぐに反省しました。

お客様のご指摘は正しい。わたしが手抜きをした結果だ。
スタッフはわたしが厨房で忙しくしているのを知っていて気を遣った。
そのスタッフをきちんと教育していなかったのはわたし。

すべて、わたしに起因する。

お客様商売は本当に楽しい。美味しいと言われれば素直にうれしいし、お客様の反応が直接伝わってくるから、やりがいがある。反面、ひとたび印象や味が悪ければ、絶対に戻ってはきてくれない。

お客様との出会いは一期一会。出会いの一瞬に全てが決まってしまうから、その一瞬に全力投球しなくてはいけない。。。

まずは自分自身猛省したこの2日間。

きょうからスタッフを特訓していきます。


「おやき」は信州のスローフードです。
「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/

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