開ける
今朝、洗面所へ行くと洗濯機に洗濯物が入ってそのまま放置されていた。
母に大声で「洗濯機回すの~?」と聞くと、「お願い!」という返事。
洗剤を出して投入・・・・と思って見たら、パタッと手が止まった。
よ~く覗いてみる。
洗剤のフタ「前」じゃなく「後ろ」が開いている。
それも強引にこじ開けてある。
思わず「はぁ~?」とため息。
母に「なんで洗剤の後ろを開けてるの?前に開け口があるじゃない?」
と言うと「だって、どこ見ても開く場所がなかったんだよ。ほんとに開け難い箱だねぇ」って。
最近これに限らず、母は物を開けることにとても時間がかかる。開け口がわからないのだ。「開け方がわからないから開けとくれ」とよく言うようになった。
家に帰ってくると夕食に出そうと思って買ってきたパックがそのまま放置されていることも多い。開け方がわからないから、あんたが帰ってきてから開けてもらおうと思って、と言う。
わかっても力がないから開けられないことも多い。
歳を取るってそういうことなんだ、と、そのたびに思ってしまう。使いたくても、食べたくても、開けられないから買わない、手に取らない。そんな高齢者もたくさんいるはず。
衛生面や見た目に気を遣うあまりに、過包装の商品があふれている日本。
高齢者に優しいパッケージ=地球に優しいってことになるのになあ。
「おやき」は信州のスローフードです。
「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/
関連記事