遠い記憶
きのうは早めにお店が引けたので、近くの温泉へ。
湯上りにテレビを見ていたら、チベット住民の暴動のニュースが流れていました。
日本人観光客が写したという市内の写真。
逃げ惑う住民、横行する戦車、武装した兵士の横柄な闊歩。
それらを、思わず食い入るように画面を見つめてしまったわたしです。
遠い昔に追いやっていた記憶が鮮明に蘇ってきます。
1998年5月、まさしくインドネシアの首都ジャカルタで勃発した国民暴動と同様な惨状。
目の前を戦車が通り過ぎていく。
国民がデモ隊を結成し、あちこちで兵士とぶつかりあっている。
360℃回転すれば、すべての地域で黒煙が立ち上っている。
夜中に聞こえる銃砲の音。
わたしはその最中にジャカルタにいました。
日本人が次々と帰国していく中で、なすすべもないまま仕事を続けていた日々。
駐在員として、すべき任務をただ淡々とこなしながらも、早く帰国したいと願っていた日々。
あの時のジャカルタなど比べ物にならないぐらいに、今のチベットの惨状は目を覆いたくなるものがあります。
ただ、暴動の渦中にいる現地の人々が悲惨なことは、インドネシアもチベットも変わりがなく、ただただ沈静化を願うだけ。
遠い記憶を辿りながら、日本の平和を当たり前のように享受してしまっている自分に反省。
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