生で食べられるおやき?

おやき

2012年08月27日 05:53

駅前店にいると、県外のお客様が多いせいか、とてもおもしろい質問を受けます。

「おやきって何?」

「中の野菜は味がついてるの?」

「何かつけて食べるの?」

「これから焼くんですか?」

「このまま食べられますか?」

などなど。

確かに、おやきを知らない人々には素朴な疑問が次々と湧いてくるのだと思います。

きのうもそんなおひとりがご来店。

中に入ってくるや否や、

「生で食べられるおやきある?」

「え~っと、生、ですか?」

「そう、冷凍になってないヤツね」

「それでしたら、こちらのおやきはすべて今朝お作りしているので、ですが。」

「そう、それじゃあいただいていくわ」

見ると、そのお客様は善光寺界隈のお土産袋を持って、その中には冷凍おやきと思しき包みが入っていました。

「善光寺に行かれたんですか?」

「そう、おやきが好きだから買おうと思ったら、生で食べられるおやきはありませんって言われて、冷凍を買ってきたの。」


なんだか本末転倒な話だ。

もともとおやきは家庭食だから食べる時に作る。残ったら保存する。それが鉄則。

「生で食べられるおやき」という言い方自体、おかしい。

食べられるものを冷凍保存しているわけだから、その場で電子レンジをかけてあげればいい話。お店の閉店時間が迫っていて、その日に解凍したものが終わってしまったから、お客様に「生で食べられるおやきはない」という説明になったのだろう。

そのお店、お店の販売方針があるだろうから多くは言わないけれど、他山の石としたい話です。


「おやき」は信州のスローフードです。
「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/

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