灰焼きおやき-続き

おやき

2012年11月10日 05:18


おとといアップした「灰焼きおやき」について、もう少しお話ししたいと思います。

灰焼きおやきを実際に見せていただくまで、わたしの灰焼きおやきのイメージは「昔の食べ物」「硬くて歯が立たない」という、かなり偏ったものでした。

ただ、読み物の中では「灰焼きおやき」は山間の家族を象徴する食べ物、命を繋ぐ食べ物とされていて、わたしの心の中ではわたしたちが普段食べるおやきとは別格な、ちょっと神聖なものと仕切りをしていました。

そしておととい、その「灰焼きおやき」を目の当りにして、そしておとうさん、おかあさんの話をお聞きして感じたこと。

それは、昔から食べ継がれてきたものは厳かである。

ただその一言でした。

歴史の重みもさることながら、食そのもの単体ではなくて、食を取り巻く環境までも取り込んで息をしているような「灰焼きおやき」。圧倒的な存在感でした。



何だろう、わたしの心の中で何かスイッチが切り替わったような、そんな不思議な感覚を覚えました。

これから郷土食「おやき」と向き合う中で、その根幹部分にしっかり根を下ろした「灰焼きおやき」の存在。

この出会いの日に感謝しながら、おやきを守っていきたいと思います。


さあ、きょうも早朝のご予約のお客様がいらっしゃいます!

元気で行ってきます!!


「おやき」は信州のスローフードです。
「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/

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