爺婆産
きのうは大雨の中、野沢温泉の爺婆産(じばさん)へお邪魔してきました。
おじいちゃんが、おばあちゃんが、モノを生み出す、ひいては地域の力となる、だから爺婆産。ユニークなネーミングでしょう?
9年前、地域の公民館活動で知り合った女性たちが、昔の人たちの理にかなった食生活や食文化を学ぶうちに、この食文化を後世に残したい、そのためには自分たちで何かしよう、自分たちの生きがいを作ろう、自分たちの居場所を確保しよう、という思いに至り、地域のボランティアグループを立ち上げました。
それが爺婆産です。
週末にメンバーが集まっておやきややしょうまを作り、朝市で販売する。それが主な活動です。
リーダーの高沢さんが、縁の下の力持ちになってグループをまとめ上げているのですが、その元気パワーには頭が下がる思いでした。
事を起こすことは勢いでできるけれど、長期間その活動を継続させていくには、やはりリーダーの資質、能力、そして体力が鍵。
高沢さんはその全てをフル回転させて、爺婆産を引っ張っています。
きのうお伺いして、すぐに「麻釜」に2時間浸けてある野沢菜を取りに行く仕事がありました。土砂降りの雨の中、ミニジープを運転し、極細道や急傾斜の坂道をスイスイと運転していく高沢さん。とても70歳を過ぎているとは思えません。
あっ、肝心のおやきの話をすっかり忘れてました
7人が力を合わせて作ったおやき。温泉水で捏ね上げた生地は弾力がありながら、噛みごたえもあり、小麦の味もしっかりする、とてもおいしいおやきでした。
そして温泉に浸けた野沢菜の歯ごたえ。これもしっかりしていながら、少しも筋っぽくない、薄味ながらおいしい野沢菜にビックリ。
またまた、自分の「おやき観」が広くなる出会いでした。
「おやき」は信州のスローフードです。
「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/
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