湯ごねのおやき
きのうはお蔭様で大盛況でした。自分で作ったおやきを持ち帰りできるとあって、作っている間はテーブルを囲んで立っている参加者の回りに、また見学の人の2重の輪ができて、凄い人だかりになってしまいました。
段取りが悪くご迷惑をお掛けした部分もありましたが、参加者の方にも満足いただけたようでホッとしました。
今回は「信州地粉」を使うことがテーマだったので、「華梓(はなあずさ)」、「信濃のめぐみ」、「ユメセイキ」と「しゅんよう」のブレンド粉と、3種類の粉を使っておやきを作りましたが、地粉のすぐに硬くなる特質をカバーしようと初めて「湯ごね」でおやきを作ることを指導させていただきました。
「湯ごね」とはまさしく、熱湯で生地をこねることで、長野県の中でも、東信の上田市、東御市で作られている製法です。特徴は翌日でも軟らかさが持続し、モチ感がないこと。
要するに、熱湯を使うことでグルテンの生成が阻止され、でんぷん状の生地に仕上がるのです。
好き嫌いがある生地ですが、小さいお子様や咀嚼力が低下している高齢者にはとても食べやすいおやきです。
参加者からは「これなら手軽におやきが作れるわ」「寝かせる時間が必要ないから、すぐに作れて便利」などの声をいただいて、『やっぱりおやきを作るって奥が深い!』と実感しました。
レシピはありません。とても簡単ですから。
小麦粉に熱湯を注ぎ、お箸5,6本でかき混ぜて、手が入るぐらいまで温度が下がったら、耳たぶぐらいの硬さに仕上げて具を包みます。
硬かったらお湯を足し、緩かったらお粉を足す。そんないい加減な生地でいいんです。
ぜひご家庭でもお試しください
「おやき」は信州のスローフードです。
「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/
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