母のお弁当
きのうの朝、母が「きょうはお弁当ないよ。今朝は歯医者さんへ行って、その後はタイヤ交換で車が使えないから出掛けられないんだよ」と言った。
「わかった。行ってきま~す」と朝6時過ぎに家を出た。
それから30分後。仕込みをしていたスタッフが「陽子さん、お母さんが下に来てます」と言う。
因みに店の厨房は2階にあるので、下とは1階の裏口のこと。
「ええっ?きょうは来られないって言っていたのに」と、慌てて階下へ行ってみると、
「キャベツ用意してあったのに忘れて行ったでしょ」と、キャベツを持ってきてくれた。
「ありがと~」と受け取った。
それから1時間後、スタッフが「陽子さん、お母さんが下に来てます」と、また言う。
降りていくと「お弁当作ったから持ってきた」と母。
「きょうは作らないんじゃなかったの?」
「うん、そう思っていたんだけど、かぼちゃ煮たから、おにぎりも作っちゃった」と言って、お弁当を差し出す。
「ありがとう。歯医者さんは?」
「これから」
「気を付けてね」
それから1時間半後、スタッフが「陽子さん、お母さんが下に来てます」と、また
降りていって「どうしたの?」
「歯医者さんでグリグリやられて痛かった~。帰って寝るわ」と母。
「ウロウロ出歩いてちゃダメだよ」とわたし。
「出掛けたくても、車これからタイヤ交換だもん」
「ああ、そうでした」
そう言って2階へ上がったら、スタッフがすかさず「陽子さん、きょうはお母さん来られないって言っていたけど、午前中だけで3回も来るなんて、いつもの日よりも多いですね」って
母は行動に制限がかかると、反動が大きくなるタイプらしい
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