パリッこおやきの誕生まで
ホームページ用原稿の続きですが、パリッこおやきの誕生までのストーリーもアップしておきますので、お時間がある方はお読みください
ある日、店のスタッフが「うちの息子はトマトのおやきが大好きなんだけど、それを4つ割りにしてピーマンやハム、チーズまでトッピングしてオーブンで焼いて食べるのよ」と言いました。「和のトマトおやき」にはチーズが入っているのに、育ち盛りの子どもたちには何か物足りないのです。『おやきって素朴で栄養もたっぷりなのに、やっぱり肉や魚には負けちゃうのね』と、正直ガッカリ。が、その日一日よくよく考えていたら、パッとひらめいたのです。『物足りなさをトッピングで補えばいいんじゃない!』って。
それから、おやきに様々なトッピングを考え始めました。スタッフと一緒に挙げていった食材は20点にもなって、それをひとつひとつ検証していきました。でも、最初の一口はおいしくても食べ進めていくうちに、口の中はおやきの具の味でいっぱいになってしまって、トッピングの味が消えてしまいます。
若いスタッフから「おやきの具の多さも原因だけど、おやきの厚さも問題かも。いっそ薄くしてみたら?」と貴重な一言をもらって、またまたひらめきました。『具を少なくして、おやきを潰しちゃおう!』
思いつきから半年かかって、ようやく今の「パリッこおやき」のスタイルが完成しました。
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