きゅうりの佃煮
今朝もまたまた母の話題で恐縮ですが、母の人となりを知っていただくに格好の話題があったので、チョコッとご披露。
先日、屋島の太田さんのところへ丸なすをいただきに伺ったら「きゅうりが採れすぎて困るのよ。好きなだけ持ってって」と言われました。
見れば山積みになっているきゅうり
「じゃあ、少しだけいただいていきます」と言ったら、「全部持ってって!」
というわけで、家に戻って計ってみたら9キロも!
「お母さん、どうする?誰かにあげる?」と聞くと、
「いいよ、きゅうりのキューちゃん(母はこう言ってます)をがんばって作るから」と言う。
「ほら、そうやって自分から仕事を作って!そのままでもおいしいきゅうりだから、少しはお裾分けして減らしたら?」
「太田さんにもお返ししなくちゃいけないだろ?いいよ、全部作るから」
そして、9キロのきゅうりで出来上がった「きゅうりの佃煮」ならぬ「きゅうりのキューちゃん」
9キロを2回に分けて作ったのですが、スライスして塩漬けをして数時間経過したら、絞って、炒め煮をして、ほぼ丸一日仕事でこれだけ。
ほんとに根気がいる仕事です。これだけのことをやる気力がある83歳、自分の母ながら凄いです。
そして、母が「こっちの一皿は全部太田さんにお届けするね」って。
「エッ!お母さん、こんなに太田さんいただいても困っちゃうでしょ?」
「大丈夫だよ。小分けにしてあるから、冷凍庫で一年もつもの」
ということで、母を車に乗せて太田さんのお宅にきゅうりのキューちゃんをお届けすることに。
途中、母が「しばらくはきゅうりの顔も見たくない。キューちゃんももう今年は作らない!」と宣言。
そして、太田さん宅に到着。
ご夫妻に喜んでいただけて母も大満足の様子。
そしたら、太田さんが「お母さん、ハウスのきゅうりを明日全部潰してしまうんで、きょう残りを全部採ったんですわ。また持っていかれますか?」と、山のようなきゅうりを持ってきました。
わたし「えっ!母はもうしばらくきゅうりはいいって言ってますけど」
すかさず、母が「それが最後ならもったいない!いただいていきますっ!!」
「もったいない」で生きてきた母。今さらその性格は変えられないですよね。
これが母です
「おやき」は「信州のスローフードです。
「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/
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