横山タカ子さん続きます
きのうの講演会の続きです。
横山タカ子さんは、ご自身著の「信州の粉食」や新刊の「漢方ごはん」の内容に沿いながらお話してくださいました。
精進の世界では「粉物」が「粒物」よりも上に位置づけられているそうです。それは粒をそのままいただくのではなく手間ひまかけて粉にすることで、長寿や健康へのより強い願いが込められていると見るから。
そしてその手間ひまかけて挽いた粉を、更に願いを込めて手の中で丁寧に丁寧に捏ねて丸めていくことで、「命をいただく」ことになるのだと。
「おやき」もこのように解説していただくと、全然考え方が変わってきてしまいます。
信州の伝統食、行事食として欠かすことができなかった地方、地方での「おやき」
お米の採れない地域では、そばやじゃがいもを代用して野菜餡を包んできた歴史。お米の採れる地域では、米粉でおやきを作ることが誇りだった歴史。
「おやき」はさまざまな歴史を経て現在に辿り着いている、ということを改めて認識させられた講演でした。
そして郷土史研究家、金子万平さんとの対談も。
おやきの歴史を語らせたら右に出る者がいないと言われる金子さん。
おやきにはストーリーがある。貧しい悲しい歴史も楽しい歴史も両方を伝えていくことが大事と、心に刻みました。
さて、おやきのこれからは?
それはわたし達がじっくりと確実に育てていかなくては
こちらも→おやき屋店主の日掛け帳ー番外編
http://blog.livedoor.jp/fukikko2/
「ふきっ子のお八起」HP→
http://www.fukikko-oyaki.com/
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