やんちゃな母
居間の窓から前のお家の裏庭が見えます。そこに「いちじく」の木があります。
実は、母はいちじくが大好き。そして、このいちじくは我が家のいちじくよりもおいしいのです。
で、母は数年前に前のお宅に伺って「手の届く範囲でいいからいちじくを取らせてください。」と言ってお願いしました。以来、母はこのいちじくの番人となりました。
実が熟んでくるとモズやオナガドリが狙ってやってきますが、母はすぐに外へ出て行って追い払います。留守の時は傘を広げてさしておくぐらい「他人のお家のいちじく」を大切にしています( 一一)
ところが先日のこと、庭でガサゴソと音が聞こえるので窓辺に寄ってみると、母が手を伸ばして大きないちじくを取ろうとしていました。慌てて「お母さん、みっともないこと止めてちょうだい。手が簡単に届く範囲だけでいいでしょ!」と、たしなめました。
が、母は木をゆすって引っ張っていちじくをようやくゲット。そして、ニコニコして戻ってきて「見て見て!大きいいちじく!信濃町のおばあちゃんのところへ持っていくんだ!」って。
その後、一言ぼそっと「でもね、傘を落としちゃった。生垣の向こうに」
「えっ?何で!」と聞いた後に、わかりました。母は傘の柄でいちじくの枝を引っかけて手繰り寄せたんです。
いやはや、なんとまあ「やんちゃ婆さん」だこと。
後日、前のお宅の奥様が傘を届けてくださいました。本当にお転婆ですみません、と、わたしが謝りました、とさ(-_-;)
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