年相応
わたしが小学生の頃、私たち4姉妹は朝起きてすぐに朝食を取ることができませんでした。
姉はトイレ掃除、わたしは台所掃除、妹たちは居間と玄関の掃除。その掃除をしっかり終えてから、そして母のチェックを終えてからでないと、食卓につくことが許されていませんでした。
両親が共働きだった我が家は朝から晩まで喧噪の中。朝一番の母の口癖は、「
朝は戦争なんだよ!ぼ~っとしてるヒマがあったら仕事しなさい!!嫌だったら朝ご飯食べなくていいんだよ。学校も行かなくていいんだよ」
実際、掃除をサボろうものなら「今すぐにやり直しなさい!」
わたしが「学校遅れちゃう」と言うと、「学校なんか遅れていってもいいっ‼」と怒鳴られました。今考えれば、とんでもない母です( 一一)
子どもが娘ばかりだったので、母は家事を子どもたちに振ることで自分の負担をなるべく減らしたかったのかもしれないですが、朝の掃除に加えて学校から帰ってくれば夕食作ったり、お風呂の薪をくべたり(時代がわかっちゃう( 一一))、洗濯をしたりと、わたしたち娘は大変でした。
でも、そのお陰で今があると思って感謝してますよ、ほんとに!(^^)!
ところが、そんな母が最近ボ~ッ。
我が家の朝食時刻は5時半。それまでに蕎麦を打ち終えたいので、朝食作りは母の仕事、のはずでした。
でも、早く起き出してくるのにテレビを見ながらボ~ッ。鍋に水を張ってガス台にのせて火をつけたらボ~ッ。お茶を入れようとお茶碗を並べながらボ~ッ。
今朝もその調子だったので、思わず鍋をかけながら「お母さん、もう5時半回ってるでしょっ!」と怒鳴ってしまいました(その瞬間、子どもの頃の記憶が蘇ったのですが!(^^)!)。
すると、母も母で負けてません。「あんたが自分でやるやるっていうから、手を出さないだけじゃないか!」
それ以上言うと喧嘩になるので、わたしは沈黙~。
母も考えてみれば86歳。昔のようにシャカシャカと動けるわけがないですよね。わたしが認識を変えて、年相応なんだと思わなくてはいけないなあと反省しました。
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