6月のおやき
6月もはや5日。映像ご披露しないままでいた「6月のおやき」を改めてご紹介いたします。
「梅ひじき」おやき
梅とひじき? ミスマッチじゃないの?という声も聞かれそうですが、さにあらず。栄養的にも味覚的にも店主イチオシのお奨めおやきです。
梅は初代が手塩で漬けた自家製梅干。それを贅沢に叩いて練り梅にして使っています。ひじきはもちろん国産ものを使用。たっぷり入っている玉ねぎは梅酢の作用で、シャキシャキ感が堪りません。
梅干は整腸作用によって下痢や便秘にも効果大。また、ひじきはミネラルを多く含み食物繊維も豊富です。また骨の健康維持に欠かせないカルシウムやビタミンKも併せ持つため骨粗しょう症の予防やイライラを抑える効果があり、鉄は貧血予防にも。梅とひじきを同時に摂ることで、気分もスッキリ、胃腸もスッキリです!
「行者にんにく」おやき
行者にんにくはユリ科の多年草で”アイヌねぎ”とも言います。アイヌねぎと言われるぐらいですから、主な産地はもちろん北海道。4月下旬~6月上旬が旬の山菜ですが、乱獲されるとなかなか自然に回復しないため、今や「幻の山菜」となりつつあります。しかし近年は栽培物が普及し、東北地方や中部地方の山間地でも栽培する農家が出てきました。それでも出荷できるまで育てるのに何年もかかるので高価な山菜です。
そんな「行者にんにく」ですが、ここ長野では戸隠産の栽培種が出回っています。天然ものよりは香りが弱いものの、そのまま食べるにはクセが強すぎます。そこで自家製麻婆味噌です。
20品目以上の調味料、食材を合わせ2時間かけてコトコトと煮詰めました。そしてメインの行者にんにく、そして玉ねぎ、エリンギに味噌を絡めると、ほんとに食べ易い!!
「行者にんにく」の名前の由来は、深山で修行する山岳信仰の行者たちが、荒行に耐える強壮薬として、全草に強いニンニク臭のあるこの草を食べたことからだそうですよ。
大人のおやきシリーズ「花豆」おやき
2月の大人のおやきシリーズで登場した「恋人花豆」。お洒落な2種のブランデーを使って仕上げた大人の味が好評をいただきましたので、今月はシングルデビューです。
今回は「黒砂糖」に「コアントロー」のコンビネーションで、また新しい大人の味が出来上がりました。
花豆はもちろん長野県産の無農薬紫花豆。生産者さんが丹精込めて作り上げた大粒でぷっくらした優良種です。生地には長野県産小麦にもちきびを入れ、昔懐かしい「麦こがし」も一緒に合わせてモチモチッとした食感。
ティータイムに緑茶、コーヒーのお供に、また甘さ控えめなのでワイン、日本酒などのおつまみにも。時と場所を選ばない新感覚の「おしゃれ花豆」です。
きのう生地作りに失敗して、花豆があっちこっちに動いてしまって断面がキレイに撮影できませんでした。これもご愛嬌ってことで
「おやき」は信州のスローフードです。
「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/
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