おやきを食す日
きょうと明日は「おやきを食す日」。
7月31日は「お籠りおやき」の日です。
善光寺では、盂蘭盆(うらぼん)を迎えるため7月31日は、戸隠・鬼無里などの裏山、西山地方、さらには松本近辺までの広い範囲から多くの人が金堂に篭って夜を明かすならわしがある。昔は籠りきれない人達が山門や鐘楼などにもあふれたものだという。この人達は焼もち(おやき)を持っていくので、焼きもち道者、または茶の子道者とも言われ、持参した焼きもちを御供として参拝者にふるまった。これが善光寺の盂蘭盆の名物で、今でも印象深く覚えている人が多い。
そして、
8月1日は「盂蘭盆(石の戸)おやき」の日です。
旧暦7月1日は釜蓋朔日(かまぶたついたち)といい、地獄の釜の蓋も開く日だという。この日、土に耳をあてると地獄の戸が開く音や精霊の声が聞こえるといわれる。更級地方ではこの日を「盂蘭盆」もしくは「石の戸」といっている。朝やき餅(おやき)を焼いて仏壇に供えるが、このやき餅で精霊が石の戸を打ち破って出てくるため、この日のやき餅は特別に固く焼くのだという。やき餅は多くは茄子餡で、昔はこの石の戸の日が茄子の初物採りの日であった。
8月1日をお盆の始まりとするのと同時に、ご先祖が「あの世」から出発する日だというので、そのためにやき餅(おやき)を仏壇に供えるという話も聞く。1日のほか、12日の盆花とり(山から迎えるの意)や、13日の迎え火、14日の朝、16日の送り火。この日にもおやきを作る。
ということで、8月はおやきを食べる日が多い月でした。
謂れや歴史を辿りご先祖様を敬いながら、おやきをいただきたいものですね
「おやき」は信州のスローフードです。
「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/
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