やられた・・・その後
つい先日のブログ「やられた・・・」のその後を知りたい方が多いようなので、リクエストにお応えして・・・
あの日、店に出掛ける際に『やっぱり言い過ぎたなぁ』と思い、部屋に籠ってしまった母に一声掛けていこうと思って、母の部屋を開けたら
ションボリと川柳でも読んでいるのかと思いきや、ベッドに大の字になって高イビキかいてるっ!!
『全然懲りてないっ!』思わず戸をガチャンと閉めて家を出た。
それから、母の反省が始まった(らしい)。
まず空き瓶を拾ってきて、ワインの製造元の電話番号を見つけて、電話をすること数回。
(そりゃ、朝早いからまだ相手先も出るわけがない)
「もしもし?そちら’ふらのワイン’さんですか?あの~、’羆の晩酌’っていうワインはありますか?」
「ありますかっ!あのですねぇ、娘がいただいてきた’羆の晩酌’をわたしが使っちゃったんです。ええ、料理にね。そしたら、娘がエライ剣幕で怒っちゃって、朝から大喧嘩したんです。それでね、弁償しようと思って、お宅様に電話してみたんです」
「何の料理に使ったかって?あのね、いちじくを買ったら、赤ワインで煮ると美味しいよって言われて、家に戻ったら娘のワインがあったんです。’羆の晩酌’なんてとても美味しそうなワインの名前だから、コッソリ失敬して全部使って、空き瓶を隠しといたの。なのに、ゴミの日に娘に見つかっちゃったんです」
「いちじく?そりゃ、美味しく煮えましたよ!川柳の仲間に持っていったら、みんな『美味しい、美味しい!』って、褒めていただいたの」
「空き瓶ですか?手元にありますけど?年数?ああ、2006年って書いてありますね」
「2006年はない?2009年ならある?どう違うの?」
「2009年だって、3年待て!って言えばいいんでしょ?」
「いいわ、5本送ってちょうだい。一本ばかり取り寄せても送料が高くつくでしょ。」
かくして、きのうの夜ヤマト便が届いた。
何が届いたのか知らないわたしは、母に「何が届いたの?」と聞くと、母は「一度聞いたら忘れられないよ、羆の晩酌なんて」と言う。
「ええっ~?取り寄せたの?」
「はいっ!
3年待っておくれね!!」
それから、母の反省話を聞かされて大笑い。
先方の’ふらのワイン’さんにも大笑いされたらしい。
あ~あ、母らしい
ありがとう、お母さん。
『3年経っても味は2006年とは違うのよ』なんていう憎まれ口は死んでも叩きません
「おやき」は信州のスローフードです。
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