へそ大根おやき
3月に入って東急イベントが始まり、終わったと思ったら東日本大震災でたいへんなことに。。。
なんとなく「3月のおやき」をきちんとご紹介しているタイミングを逸してしまいました。
今月は「雪菜」「桜おやき」そして「へそ大根」のおやきがラインナップしております。
で、今さらなので例年お目見えする「雪菜」「桜おやき」の紹介は割愛して、「へそ大根」のおやきをPRさせていただきます。
<美味しい野菜の味がする>シリーズ第12弾
<へそ大根おやき> ¥150
南信州の郷土食“凍み大根”
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北信州の郷土食“醤油豆”
南信州下伊那郡阿智村は『昼神温泉』で有名な山間の村です。
その阿智村から昔ながらの冬の郷土食である“凍み大根”が届いたのは、昨年の冬のこと。
初めて見る“凍み大根”は、最初乾燥きのこに見えたぐらいに、生の大根とはかけ離れたものでした。でも、丸いものは何でも【おやき】にしたい店主のわたし。
「来年は絶対におやきにしよう!」と決めて、生産をお願いしたのが昨年4月のこと。そして、おやき用に作っていただいた“凍み大根”がようやく今年2月末に届きました。そして試作スタート。
ベースは薄い醤油味。戻し過ぎないように出汁を含ませた凍み大根の上に、これまた北信州の郷土食である
『醤油豆』をベースに、葱、しめじ、“凍み大根”の刻みを混ぜ合わせたものをトッピング。複雑な味わいと食感が生まれました。
“凍み大根”は、収穫され土の中に埋められている大根を掘り出し、輪切りにして大釜で茹でてから紐に通します。それを軒先に吊るしておくと、毎晩凍っては昼間溶ける、それを繰り返しながら乾燥していくという、極寒の地信州ならではの保存食です。
“へそ大根”と名付けたのは“凍み大根”の紐を通した穴が“へそ”のようだから。あくまで正式名称は“凍み大根”です。
「信州おやきに地元食材を包み込む」
これこそがおやきの本道であり、伝えていくべき信州の食なのだと思う店主です。
「おやき」は信州のスローフードです。
「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/
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