ふきっ子のおやきって?

おやき

2008年02月17日 08:50

「ふきっ子のお八起」のおやきは焼き色がついていません。

だから単に蒸かしているだけ、と思ってらっしゃるお客様がかなりいらっしゃいます。焼くには油が必要なわけで、うちのおやきには油っ気がないから、そう思われるのも当たり前なんですが。。。

だから、きょうは「ふきっ子おやき」はどう作っているのか、少しご説明をしようと思ったわけです

ふきっ子のおやきは川中島や篠ノ井地方に昔から伝わる「焼いて蒸かす」おやきです。膨らし粉やそば粉は入れずに、小麦粉だけのシンプルな生地です。
初代である母がおやきを作っていた頃は、昔ながらに「ほうろく」を使い、油を敷き、両面を焼いてから、蒸かしていました。



粉はこんな感じで加水率が120%近くあるので、水取りで生地を手に乗せても素早く具を包まないと、指の間から生地がこぼれ落ちていってしまいます。









こんな生地を素早く固めるには焼くしかありません。でも油は使ってない!?
それは、厚みのある鉄板で素早く表面を焼いて固めているので、油は使わなくても大丈夫なんです。



奥にあるのが、丸めたおやきを鉄板に載せた状態。手前が片面を焼いて反転させた状態。それから側面をすべて焼き付けて、セイロに移して、蒸かし上げます。









というわけで「ふきっ子おやき」は焼いているけど、焼き目がついていないというわけです
母の時代の油を使っていたおやきが好き、というお客様には、事前にご注文をいただければ個別にお作りもしています。

手間ばかりかかって、見た目は質素。でも、こんなおやきの作り方にこだわってる店主でした
あっ、一番大事なこと忘れてました
「ふきっ子おやき」は添加物、化学調味料を一切使っていません。
種子島のきび糖と自然塩。お醤油とお味噌も無添加、かつお節と昆布でコクを出しています。
お子様にも安心して召し上がっていただける「おやき」作りをしています


こちらも→おやき屋店主の日掛け帳ー番外編 http://blog.livedoor.jp/fukikko2/

「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/

関連記事