やぶ蛇・・・

おやき

2012年01月07日 06:00

きのうは本当に寒い日でした。朝は氷点下8℃で、日中も1℃。ボイラーを焚いている厨房でさえ、足元を冷気が襲って凍えながらの作業。

その後、駅前店で7時まで店番をし、本店に戻って会計を〆て家にたどり着いたら、すでに8時を回っていました。途中、雪もざんざん降りになって、慎重に運転をしていたら、心身ともに疲れと寒さでヘトヘト。

「ただいま~」と声を掛けると、母の返事がない。

「いないの?」と言うと、ブスッと「いるよ」と母が勝手口に顔を覗かせた。どうやらおもしろいテレビを見ていたのを邪魔したらしい。

「きょうは寒かったねぇ。今、雪もざんざん降ってるよ。すぐにお風呂に入るね」と言うと、「はいよ」という返事。

荷物を部屋に置いて、代わりにパジャマを抱えてお風呂へ直行。

脱衣室には温風ストーブが点いていて暖かい。お風呂場へ入って、いざ風呂蓋を開けてみる・・・


お風呂の中はカラッポ


その時点でわたしは素っ裸!

慌てて脱衣場に戻って洋服を着て、居間にいる母のところへすっ飛んでいった

「お母さん、お風呂のお湯が入ってない!」

「え~っ?お母さんはちゃんとスイッチを押したよ」

「だって、入ってないの!お風呂の栓をし忘れたんでしょ?」

「でも、『お風呂の栓をしてください』って言ったよ」(スイッチを押すと音声が流れる)

「だから、その時に栓をしなかったんでしょ?」

「さあね」と、最後は知らん顔の母。

わたしはおもむろに冷蔵庫からビールを取りだし、飲み始めた。でも、心の中はイライラ、イライラ

母はわたしの機嫌を取ろうと「お刺身、買ってあるよ。食べる?」

「要らない」

「大根おろし、食べる?」

「要らない」

そんな問答が続いているうちに、母が逆ギレを始めた。

「お母さんだって、やりたくてやったわけじゃないでしょ!」

「・・・・」

「そんな態度なら、これから一切お店のことも手伝わないからねっ!」

「・・・・」

実際、この言葉には一番弱いわたし

「お風呂のお湯が入っていなかったぐらいで、そんなに怒るんだったら、これから食事の用意もお風呂の用意も一切しないから!」

あ~あ、やぶ蛇だぁ

80歳にもなる母親に、これだけのことをしてもらっているだけで十分甘ったれ。

重々承知しております


「おやき」は信州のスローフードです。
「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/

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