やぶ蛇・・・
きのうは本当に寒い日でした。朝は氷点下8℃で、日中も1℃。ボイラーを焚いている厨房でさえ、足元を冷気が襲って凍えながらの作業。
その後、駅前店で7時まで店番をし、本店に戻って会計を〆て家にたどり着いたら、すでに8時を回っていました。途中、雪もざんざん降りになって、慎重に運転をしていたら、心身ともに疲れと寒さでヘトヘト。
「ただいま~」と声を掛けると、母の返事がない。
「いないの?」と言うと、ブスッと「いるよ」と母が勝手口に顔を覗かせた。どうやらおもしろいテレビを見ていたのを邪魔したらしい。
「きょうは寒かったねぇ。今、雪もざんざん降ってるよ。すぐにお風呂に入るね」と言うと、「はいよ」という返事。
荷物を部屋に置いて、代わりにパジャマを抱えてお風呂へ直行。
脱衣室には温風ストーブが点いていて暖かい。お風呂場へ入って、いざ風呂蓋を開けてみる・・・
お風呂の中はカラッポ!
その時点でわたしは素っ裸!
慌てて脱衣場に戻って洋服を着て、居間にいる母のところへすっ飛んでいった
「お母さん、お風呂のお湯が入ってない!」
「え~っ?お母さんはちゃんとスイッチを押したよ」
「だって、入ってないの!お風呂の栓をし忘れたんでしょ?」
「でも、『お風呂の栓をしてください』って言ったよ」(スイッチを押すと音声が流れる)
「だから、その時に栓をしなかったんでしょ?」
「さあね」と、最後は知らん顔の母。
わたしはおもむろに冷蔵庫からビールを取りだし、飲み始めた。でも、心の中はイライラ、イライラ
母はわたしの機嫌を取ろうと「お刺身、買ってあるよ。食べる?」
「要らない」
「大根おろし、食べる?」
「要らない」
そんな問答が続いているうちに、母が逆ギレを始めた。
「お母さんだって、やりたくてやったわけじゃないでしょ!」
「・・・・」
「そんな態度なら、これから一切お店のことも手伝わないからねっ!」
「・・・・」
実際、この言葉には一番弱いわたし
「お風呂のお湯が入っていなかったぐらいで、そんなに怒るんだったら、これから食事の用意もお風呂の用意も一切しないから!」
あ~あ、やぶ蛇だぁ
80歳にもなる母親に、これだけのことをしてもらっているだけで十分甘ったれ。
重々承知しております
「おやき」は信州のスローフードです。
「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/
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