山菜
「今年ほど山菜を食べた年はないね」と、母が言う。
ほんとにその通り。
贅沢なことだけれど、方々から山菜が届く今年は食べきれないほど食卓に上りました。
ふきのとうに始まり、こごみ、タラの芽、こしあぶら、あざみ、芹、浅葱、わらび、うど。
そして、これからは筍。淡竹に根曲り。
山菜が一品食卓にあるだけで幸せな気分になるのは、わたしだけではないはず。
自然の恵みが豊かな土地に生まれたことを感謝しつつ、命を取られてしまった山菜たちに頭を下げつつ、ありがたくいただいています。
でも、ふと『いつかはこういった自生の植物たちが生き延びれない時代が来るのかな?』と不安も覚えます。
「採ることが楽しいから採るだけなの」という声もたまに聞くけれど、それって自然に対してとても失礼な話。自己満足を得るために山菜たちは生きているわけではないのですから。
自分たちが食べられる分だけ、自然からお裾分けをいただく。
こんな気持ちで山菜採りをしていただきたいなあと思うのでした。
「おやき」は信州のスローフードです。
「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/
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