おから
わたしにはいまだに母を越えられない料理がたくさんあります。
漬物が第一だし、おこわもそう、大福もそうだし、肉じゃがも。そんな中でも、わたしが一番トラウマになっているのが「おから」です。
母が作ってくれるおからはとっても美味しくて小さい頃から大好きでした。
なぜトラウマになっているかというと、東京に出て独り暮らしを始めて母の味が恋しくなった頃、おからを生れて初めて見よう見まねで作ってみたのでした。
それが、それが、と~~~っても不味くて、捨てたくなるようなおからが出来上がってしまい、それからおからを作ることを止めてしまいました。
それから10年ほどした頃でしょうか、もう一度トライしてみたくなって作ったことがありました。
前回の失敗があるので、料理本を引っ張り出して真剣に作ってみたものの、これまた母の味とはほど遠く。
それっきり、おからを作ることを封印してしまったわたしです。
が、先日ビックハットで「おやきの祭典」が開催された時に、隣のブースが「東御市憩いの家」さんでした。
販売していたおやきが「ナスの辛味噌」と「じゃがバター」と「おから」の3種のみ。お客さんの反応を聞いていると「おからって、ホッとするわよね」とか「おからって懐かしいわ」とか、「おからのおやきってなかなかないのよね」
自分にとってトラウマのおからが妙に気になりだしました
『もう一度挑戦してみようかな・・』と思い立ち、作ってみました「おから」
<生地は今月のおやき教室用のふっくらバージョンです>
そしたらスタッフ曰く「お母さんのとは違うけれど、これはこれで十分おいしい」と、お世辞かもしれないけれど、ちょっとうれしい
トラウマが少しづつ晴れてきたので、今年の冬は「おから」のおやき登場すると思います
「おやき」は「信州のスローフードです。
「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/
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