のびろの危機
きょうは長野マラソンだっていうのに、朝からお天気が下降線。あまり土砂降りになりませんように。
ところで、おとといから販売スタートした「のびろおやき」がやっぱり今年も人気です。早い時間の売り切れとなっておりますので、午後になってからのお買い求めの場合はご予約をお奨めいたします。
で、おとといの朝にチラッと書いた「のびろの異変」。
実は乱獲がここ数年ひどくなっているのです。皆さんご存知のように、のびろ(のびる)は山野に生えている野草です。昔は採る人もそんなに多くなかったし、自家用で食べるぐらいが関の山だから絶えることなく生き続けてきました。
ところが山菜ブームからこっち、のびろも直売所で100g100円ぐらいで販売されるようになり、手間をかければ現金収入も確実な野草になってしまいました。
母が山の家の周辺で採ってくれていたのびろたちも、乱獲の餌食になってしまい絶えてしまいそうです。
良識がある人ならば、のびろが生えている場所に来て、大ぶりののびろだけを抜いて収穫していきます。しかし、売ることが目的のブローカーまがいの人達はスコップで根こそぎ取っていってしまうそうです。これではいくらのびろががんばっても種の保存はできませんよね。
のびろを畑に植えて育てることも可能ですが、これもまた手間がかかります。1年では小さすぎて収穫できず、2年目には植え替えをしてあげないと玉の部分が大きく育ちません。味もイマイチ。やはり野生のものは野生の味わいが命です。
今、まさに山菜の季節が始まりました。のびろに限らず、たらの芽、こしあぶら、行者にんにく等々、乱獲のために滅多にお目にかかることができなくなってきた山菜がたくさんあります。
山に入る方たちには、心より良識ある収穫をお願いしたいと思っているおやき屋です。
「おやき」は信州のスローフードです。
「ふきっ子おやき」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/
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