味噌
「
味噌」
ふだん何のことなしに使っている味噌。あって当たり前の味噌。でも、なくても生きていかれるかもしれない味噌。
今回「信州味噌」の取材をテレビ朝日さんからいただいて、ちょっと味噌を見直してしまいました。
味噌のルーツは、中国、朝鮮半島を経て「醤」(ひしお)「豉」(くき)として日本にもたらされたとする説と、日本独自の気候風土から生まれたかもしれない「縄文みそ」説とがあります。
いずれにしても発酵調味料のツーツはいにしえの時代より現代へと連綿と受け継がれてきました。
戦国時代の軍糧として味噌玉が戦士のカロリー源となり、徳川家康が75歳の長寿を全うしたのも「五菜三根」の味噌汁を食べていたからだと言われています。
それぞれの家で味噌を仕込む時は「家族ひとりに一斗、客一斗」と言うのが目安だったのはつい大正時代まで言われていたことで、味噌は一人年間一斗の消費があったのです。
同じ発酵調味料の「醤油」が食卓にあるのに、味噌はなぜか冷蔵庫。という家が多い現代。味付けにはやっぱりお手軽な醤油が便利。あなたのお家では味噌汁以外の味噌味の料理がどんどん少なくなっていませんか?
今回味噌味の郷土料理4点を作るまで味噌を少しナイガシロにしていたかもしれません。
日常食でなく、晴れの舞台のもてなし料理として味噌味をもっと取り入れていきたいですね。日本人ですもん
PS: テレビ朝日「食彩の王国」1月24日(土)10時55分から放送予定ですが、がっ!残念ながら長野では放送されません
こちらも→おやき屋店主の日掛け帳ー番外編
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「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/
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