硬すぎるカボチャ
106歳の我が蕎麦打ち師匠「りつおばあちゃん」は、大の「くれ好き」です。
伺えば、「ようこさん、あれ持って帰りなさい。」「これ、こんなに要らないから持って帰りなさい。」「ほら、もっと持ってって。」
そして、必ず最後に「いいんだよ、うちはまた人様からもらえるからね。」と、ニコッと笑います。そう、それがりつおばちゃんのチャッカリしていながら、憎めないところなんです。
おとといも、そうやっていただいてきた「かぼちゃ」。見るからに立派で直径30cm弱の巨大かぼちゃでした。
きのうの仕込みのこと。「かぼちゃはどれを割りますか?」とスタッフが聞くので、「そうそう、りつおばあちゃんからいただいてきたかぼちゃがあるから、あれを猟打っちゃいましょ。」と、わたし。
そして、スタッフがまな板にそのかぼちゃをド~ンと置いて、出刃包丁を差し込もうとしたのですが。。。
「ようこさん、このかぼちゃ、ウンともスンとも包丁が入っていきません!」
「え~っ?そんなに硬いの?どれっ」
本当に出刃包丁の歯が1cmも食い込まないのです。かぼちゃの品種で冬まで保存できる白めの皮のかぼちゃが硬いのは知っていますが、いただいてきたかぼちゃは緑が鮮やかな、皮が軟らかいタイプ、、、のはずなのに。
一番力があるスタッフがかぼちゃと格闘すること15分、やっと半分に割れましたが、スタッフは全身汗だく。
「ようこさん、もうこのかぼちゃはもらってこないでくださいねっ!」と、言い渡されてしまいました(>_<)
でもね、りつおばあちゃんのお家で料理しようとしていたら、このかぼちゃは永遠に食べられないかぼちゃになってたかもしれないですよね?
もらわれてきてよかったね、かぼちゃくん!(^^)!
「おやき」は信州のスローフードです。
「ふきっ子おやき」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/
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