2010年07月08日
7月のおやき
ご紹介が大変遅くなりました。今月は既にホームページも公開されておりますので、合わせてご覧くださいませ。
<美味しい野菜の味がする>シリーズ
やよいさんちの「高原ほうれん草」

東御市の清水やよいさんと出会えたからこそ実現した「美味しい野菜の味がする」シリーズは、大好評のうちに終了した第一弾「ちりめんふゆ菜」に続き、第2弾「高原ほうれん草」です。
ほうれん草は一年中収穫できる野菜でありながら平地では夏の栽培には適しません。暑さにメッキリ弱く、25℃以上では生育が鈍くなり硬い繊維質のほうれん草になってしまうからです。
でも東御市でも標高1,000mの高原地帯にあるやよいさんの農園は、一年中柔らかいほうれん草が収穫でき、ほうれん草が持つ独特の甘みも損なわれることはありません。
そんな高原ほうれん草だけをおやきに包みました。もちろん野菜本来の味を知っていただきたいので、薄い塩味に仕上げました。
信更の少年野球チームが採った「山の淡竹」

6月の初めのことでした。長野市信更町の少年野球チームのお母さんがお店に来られました。この少年野球チームでは少年たちが使う帽子が古くなってしまい、買い換えることを決めていました。しかし、子どもの親たちは「子ども達にお金のありがたみや物の大切さを教えたい」と考えました。そこで、です。
少年たちに労働の対価としてお金を得てもらい帽子代金の一部としようと、みんなで相談し、「山菜を採って買ってもらう」案が浮上したのです。そして代表のお母さんがお店に打診に来られました。
6月の山菜といえば筍しかありません。そして山で採れる筍は「淡竹」か「根曲がり竹」ですが、はっきり言っておやきにするには高価過ぎる食材です。お断りしようかと思案しましたが、子ども達が一生懸命採った淡竹をすでに持参されていました。
『仕方ない、おやきにしちゃえ!』コスト計算の苦手な店主は即決。かくして「山の淡竹」はおやきになりました。
もちろん自生している淡竹ですから無農薬で柔らかい。その柔らかさと山の風味を感じて欲しいから繋ぎに使う玉ねぎ以外は90%が筍という贅沢なおやきに仕上げました。
お味は甘味噌をベースに、薄味中華風。そして県産小麦100%にもちきびを加えた生地で包み上げました。
「ゴーヤちゃんぷるー」

夏です!ゴーヤーです!!
なぜ夏にゴーヤー?それは夏野菜の中ではビタミンCの含有量が飛びぬけて多く、健胃効果のある苦味(モモルデシン)が夏バテに効くからなんです。
でも、この苦味が苦手とおっしゃる方もかなりいることも確か。毎夏登場しているゴーヤーのおやきですが、店頭でも「苦味がイヤなのよ」というお客様がたくさんいらっしゃいます。
でも、これだけ栄養価の高い健康野菜ゴーヤーを食べない手はない!
玉ねぎ、人参、エリンギなど甘味を出すお野菜たちと塩味でゴーヤーをちゃんぷるー(炒め)、そして生地にカレーパウダーを加えることでゴーヤーの苦味を穏やかにし、より複雑な味わいを生み出しました。何となく食欲がない真夏にもカレースパイスの香りが食欲をそそります。
「丸ごとPまん」

初代が「ピーマンの種に栄養がある」と聞いて作り始めた「ピーマンおやき」の誕生は、かれこれ20年も前。夏になるとピーマン好きのお客様が「今年はまだ?」と聞かれるほどの夏の定番メニューとなりました。
ヘタも種もそのまま、L字型に切り込みを入れたピーマンに甘味噌を詰め込み、ピーマンそのままの形でおやきに仕上げます。柔らかい生地はたちまちピーマンの側面を滑り落ちていきます。それを焼き上げるのはベテランのスタッフが頼みの綱。このスタッフがいるから、今年も「丸ごとPマン」元気に登場です!
「あんず」

長野北信地域、特に千曲市森は日本一のあんずの里として知られています。
その特産のあんずを本きび糖でジャムとシロップ漬けにしました。甘酸っぱくて夏にバッチリのスィーツになりました!! もちろん収穫したての今年のあんずです。
センターに入っているシロップ漬のあんずの酸味と、あんずジャムを絡ませた白餡のほのかな酸味が絶妙のハーモニー。そして、生地にはオレンジ果汁を練りこみました。オレンジ果汁の可愛い色が何とも「あんず色」。かすかに感じるオレンジの酸味と、あんずの2段階の酸味がお口いっぱいに広がります。
<大人のおやき>シリーズ
「モロッコいんげん」

夏野菜が続々と採れ始めるこの時期は、畑ごとおやきにしちゃいたいぐらいに色々な野菜が収穫できます。かく言う初代店主(母です)の菜園でも様々な野菜の収穫が始まりました。
この「モロッコいんげん」もそんな野菜のひとつ。実はず~っとおやきにしたかった野菜なんですが、如何せん小さい!レギュラーサイズのおやきでは見劣りがしてしまいます。
でも今年は「大人のおやきシリーズ」がある。そこで満を持して登場!カレー味噌をサンドした「モロッコいんげん」のおやきが出来上がりました。単なる味噌だと夏には少しインパクトが足りない、やっぱりスパイシーに仕上げたい。ということで、カレー味噌。お子様には少し辛いかなあと思いつつ、大人のおやきですから少し辛味を強めにしました。
我が家の菜園からお届けする無農薬モロッコいんげんは、キリッと冷えたビールのお供にも最適です。
今月も「ふきっ子のお八起」のおやきラインナップ、よろしくお願いいたします
「おやき」は信州のスローフードです。
「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/
<美味しい野菜の味がする>シリーズ
やよいさんちの「高原ほうれん草」
東御市の清水やよいさんと出会えたからこそ実現した「美味しい野菜の味がする」シリーズは、大好評のうちに終了した第一弾「ちりめんふゆ菜」に続き、第2弾「高原ほうれん草」です。
ほうれん草は一年中収穫できる野菜でありながら平地では夏の栽培には適しません。暑さにメッキリ弱く、25℃以上では生育が鈍くなり硬い繊維質のほうれん草になってしまうからです。
でも東御市でも標高1,000mの高原地帯にあるやよいさんの農園は、一年中柔らかいほうれん草が収穫でき、ほうれん草が持つ独特の甘みも損なわれることはありません。
そんな高原ほうれん草だけをおやきに包みました。もちろん野菜本来の味を知っていただきたいので、薄い塩味に仕上げました。
信更の少年野球チームが採った「山の淡竹」
6月の初めのことでした。長野市信更町の少年野球チームのお母さんがお店に来られました。この少年野球チームでは少年たちが使う帽子が古くなってしまい、買い換えることを決めていました。しかし、子どもの親たちは「子ども達にお金のありがたみや物の大切さを教えたい」と考えました。そこで、です。
少年たちに労働の対価としてお金を得てもらい帽子代金の一部としようと、みんなで相談し、「山菜を採って買ってもらう」案が浮上したのです。そして代表のお母さんがお店に打診に来られました。
6月の山菜といえば筍しかありません。そして山で採れる筍は「淡竹」か「根曲がり竹」ですが、はっきり言っておやきにするには高価過ぎる食材です。お断りしようかと思案しましたが、子ども達が一生懸命採った淡竹をすでに持参されていました。
『仕方ない、おやきにしちゃえ!』コスト計算の苦手な店主は即決。かくして「山の淡竹」はおやきになりました。
もちろん自生している淡竹ですから無農薬で柔らかい。その柔らかさと山の風味を感じて欲しいから繋ぎに使う玉ねぎ以外は90%が筍という贅沢なおやきに仕上げました。
お味は甘味噌をベースに、薄味中華風。そして県産小麦100%にもちきびを加えた生地で包み上げました。
「ゴーヤちゃんぷるー」
夏です!ゴーヤーです!!
なぜ夏にゴーヤー?それは夏野菜の中ではビタミンCの含有量が飛びぬけて多く、健胃効果のある苦味(モモルデシン)が夏バテに効くからなんです。
でも、この苦味が苦手とおっしゃる方もかなりいることも確か。毎夏登場しているゴーヤーのおやきですが、店頭でも「苦味がイヤなのよ」というお客様がたくさんいらっしゃいます。
でも、これだけ栄養価の高い健康野菜ゴーヤーを食べない手はない!
玉ねぎ、人参、エリンギなど甘味を出すお野菜たちと塩味でゴーヤーをちゃんぷるー(炒め)、そして生地にカレーパウダーを加えることでゴーヤーの苦味を穏やかにし、より複雑な味わいを生み出しました。何となく食欲がない真夏にもカレースパイスの香りが食欲をそそります。
「丸ごとPまん」
初代が「ピーマンの種に栄養がある」と聞いて作り始めた「ピーマンおやき」の誕生は、かれこれ20年も前。夏になるとピーマン好きのお客様が「今年はまだ?」と聞かれるほどの夏の定番メニューとなりました。
ヘタも種もそのまま、L字型に切り込みを入れたピーマンに甘味噌を詰め込み、ピーマンそのままの形でおやきに仕上げます。柔らかい生地はたちまちピーマンの側面を滑り落ちていきます。それを焼き上げるのはベテランのスタッフが頼みの綱。このスタッフがいるから、今年も「丸ごとPマン」元気に登場です!
「あんず」
長野北信地域、特に千曲市森は日本一のあんずの里として知られています。
その特産のあんずを本きび糖でジャムとシロップ漬けにしました。甘酸っぱくて夏にバッチリのスィーツになりました!! もちろん収穫したての今年のあんずです。
センターに入っているシロップ漬のあんずの酸味と、あんずジャムを絡ませた白餡のほのかな酸味が絶妙のハーモニー。そして、生地にはオレンジ果汁を練りこみました。オレンジ果汁の可愛い色が何とも「あんず色」。かすかに感じるオレンジの酸味と、あんずの2段階の酸味がお口いっぱいに広がります。
<大人のおやき>シリーズ
「モロッコいんげん」
夏野菜が続々と採れ始めるこの時期は、畑ごとおやきにしちゃいたいぐらいに色々な野菜が収穫できます。かく言う初代店主(母です)の菜園でも様々な野菜の収穫が始まりました。
この「モロッコいんげん」もそんな野菜のひとつ。実はず~っとおやきにしたかった野菜なんですが、如何せん小さい!レギュラーサイズのおやきでは見劣りがしてしまいます。
でも今年は「大人のおやきシリーズ」がある。そこで満を持して登場!カレー味噌をサンドした「モロッコいんげん」のおやきが出来上がりました。単なる味噌だと夏には少しインパクトが足りない、やっぱりスパイシーに仕上げたい。ということで、カレー味噌。お子様には少し辛いかなあと思いつつ、大人のおやきですから少し辛味を強めにしました。
我が家の菜園からお届けする無農薬モロッコいんげんは、キリッと冷えたビールのお供にも最適です。
今月も「ふきっ子のお八起」のおやきラインナップ、よろしくお願いいたします

「おやき」は信州のスローフードです。
「ふきっ子のお八起」HP→http://www.fukikko-oyaki.com/
Posted by おやき at 05:46│Comments(3)
│おやき
この記事へのコメント
おやきさんのお母様の「丸ごとピーマン」を
食べた時の感激は今でも覚えています。
美味しかった~。
いや、もちろん他のも美味しかったけど。
あれをそのまま作り続けてるんですね?
・・・20年前からのアイディアですか?
私が口にしたのは17年くらい前でしょうか(笑)
食べた時の感激は今でも覚えています。
美味しかった~。
いや、もちろん他のも美味しかったけど。
あれをそのまま作り続けてるんですね?
・・・20年前からのアイディアですか?
私が口にしたのは17年くらい前でしょうか(笑)
Posted by 椿 at 2010年07月08日 10:50
なんでもオヤキになっちゃうんですね
初めてお店に伺った時に買ったトマトのオヤキ
最高でした
じゃが芋のオヤキなんて出来るのでしょうか?
じゃがオヤキ
初めてお店に伺った時に買ったトマトのオヤキ
最高でした
じゃが芋のオヤキなんて出来るのでしょうか?
じゃがオヤキ
Posted by 須弥山 at 2010年07月08日 23:01
椿さま、
初代の「丸ごとPマン」と「ピリ辛りんご」は絶対に大事にしていこうと思っているのです。やはり、オリジナルおやきの原点は初代にあり、ですものね。Pマンのおやき、毎年少しづつファンが増えていて、とってもうれしいです。
須弥山さま、
ありがとうございます。そうです、野菜だったら何でもおやきになります、しちゃいます(笑) じゃが芋のおやき、もちろんできます。でもじゃが芋だけだと、冷凍できないのです。というより、美味しくない。カレーの中のじゃが芋が冷凍すると美味しくなくなっちゃうのと一緒の理由です。何とか方法を考えて、じゃが地蔵にかけたおやきを作りたいですよね!
初代の「丸ごとPマン」と「ピリ辛りんご」は絶対に大事にしていこうと思っているのです。やはり、オリジナルおやきの原点は初代にあり、ですものね。Pマンのおやき、毎年少しづつファンが増えていて、とってもうれしいです。
須弥山さま、
ありがとうございます。そうです、野菜だったら何でもおやきになります、しちゃいます(笑) じゃが芋のおやき、もちろんできます。でもじゃが芋だけだと、冷凍できないのです。というより、美味しくない。カレーの中のじゃが芋が冷凍すると美味しくなくなっちゃうのと一緒の理由です。何とか方法を考えて、じゃが地蔵にかけたおやきを作りたいですよね!
Posted by おやき at 2010年07月09日 03:59